【雪組】FNSとSNS

雪組生が出演したFNSうたの夏まつりを見ました!

ディズニーメドレー、U.S.A.、闇が広がる…どれも、本当に本当に素晴らしかったです。
特に『美女と野獣』はこれぞ宝塚というようなパフォーマンスで、嬉しくて誇らしかったです。望海さんと真彩さんに、神は微笑んだ。そして、宝塚のデュエットダンスが本当に大好きです。

FNSが楽しかった、パフォーマンスが素晴らしかった、ことを大前提として。

朝美絢さんのツイッターでの話題になり方がすごかった…ですね。ある程度は、期待や希望も含めて予想していたけれど、全くその範疇には収まらなかった。

その話題のなり方に思うところがあって。
圧倒的に『顔がいい』が話題の中心だなあ、と。

文字数に制限のあるツイッターなので、とにかく情報の切り取られ方が半端ではないし、かつ、その情報が拡散されるスピードが本当に早くて、あまりにも情報が一人歩きしているように感じて。
切り取られ削ぎ落とされた中で残った情報が『顔がいい』なんだろうけど、リツイされている画像や話題のほとんどが、パフォーマンスに関するものではない(うえに、ギャラリーや雑誌、スカステなどの無断転載ばかりでそれも悲しい)。

今回なら、FNSというきっかけ→顔がいい朝美絢さん、のはずなのに、顔がいい朝美絢さん、の情報だけが勢いよく拡散されていって、そのきっかけ(であるパフォーマンス)は見失われている、というか…しかも、その情報が劇場とは全く違うフィールドで拡散されている。

それがすごく怖くなりました。

あと、キャラクターやコンテンツではなく、意志を持った一個人のことがこれだけ勢いよく拡散されているのもちょっと怖いです。
これはこういう娯楽に限った話ではないかもしれない。

顔がいいのは、武器だし正義だと思ってるので、むしろこれだけ話題になるのはすごいと思います。
ただ、朝美さんの真骨頂は、宝塚男役としての、舞台での生のパフォーマンスだと思っているので、そのことが抜け落ちた状態で切り取られた一部の情報だけが爆発的に広まっているのが怖いし、それゆえ手がつけられないように思ってしまう。

どんどんトレンドの順位を駆け上がっていく朝美さんのお名前を見ながら、そんなことを考えてしまいました。

朝美さんの実力がちゃんと見てもらえるといいな…。
FNSをきっかけに、もし実際に映像や舞台を観るひとがいるなら、A-ENやSUPER VOYAGER!の前に、ひかりふる路や壬生義士伝が目に入るといいなと思います。
(誤解なきように言うと、A-ENもSUPER VOYAGER!も心から大好きな作品なので、宝塚の様式美みたいなものが伝わってから観てほしいなあと思う。)

朝美さんが宝塚男役として活躍するための追い風でありたい。どうか、妨げや邪魔になりませんように。

明日からの雪組東京公演も、怪我なく楽しく進むことを祈っています!
舞台上での朝美さんを、いつも以上に早く拝見したくなりました。




続・20世紀号に乗ってどこまでも

気持ちはまだ20世紀号に乗車中。
雪組公演『20世紀号に乗って』2幕の感想です。そして、早いところではルサンクが届き始めているようですね…!早く読みたい!
 
 
Life is Like a Train
車掌+ポーターたちのタップダンスで再び幕開き。大人数でのタップダンスが華やかでした。
 
婦人とオスカーがついに対面します。
『あのおふたりが口を揃えて、演劇に勝る芸術はないって(仰るのよ)!』って婦人が話してるとき、オーエンが口パク、オリバーがマイクみたいにやってるのが地味におもしろい。
そしてオスカーの借金25万ドルもあるのに2万ドルを即答するオーエンとオリバーほんといい部下。
ここで4人で踊るのが可愛くて好きでした!
 
医者の1日を売り込みに来るジョンソン先生。
『人生最大に元気です!!!』
 
アグネスが呼びに来て特別室Bに乗り込むオスカー。出迎えたのはブルース。
暗転した特別室Aで、やっぱりちゃんと婦人を椅子にエスコート&優しく会話するオーエンとオリバー。
この場面では大スポンサーというのもあるのかもしれませんが、根本的に三銃士ってお金儲けのことはそこまで考えていなさそうというか、お金のことは(良くも悪くも)二の次でいい作品を作りたいと思っていて、自然に婦人にも優しいんだろうなあ、という気がします。好きだ~。
オーエンとオリバーが1つの椅子に座っていろいろやってました。聖書読んだり音読したり。
 
オスカーへの資金援助を申し出るリリー。
『君はよく俺のことをマジシャンと呼んでいたね!』で1番前のお嬢さん!!!ってリリーを指名するオスカーが何回観てもシャバーン(マジックランプシアター)。
ところでどういう状況でマジシャンって呼ばれてたんだろう。脚本(アイディア)のすごさでしょうか。
 
リリーも婦人と対面。
サインリリー、六重唱はなかなか聞き取れなかったけれど、それぞれ言いたい放題でものすごく楽しい曲!!!
オスカーのパートがよく聞くと呪文のようで(文字の多さが)、それを繰り返し明瞭に歌ってるいる望海さん、すごさしかない。エリックとはまた種類の違うすごさだったように思います。
リリーのソロパートで暗くなって周りの動きが止まるとき、オーエンの俯いて左手を婦人の椅子の背中にかけてる姿勢もすっごい好きでした。
あとブルースとのドアのやり取り(笑)
サインを迫りつつブルースを追い出しつつドアを足蹴にしつつ歌うオーエンとオリバー。楽しい。
 
甥夫妻が乗ってくると聞いて、急にその場を離れようとする婦人。
リリーが振り返って婦人を呼び止めるのと、一緒に振り返るオスカーが同じポーズで可愛い。
ダメ押しでもう1回入ってくるオスカーがオスカーすぎる。『絶っっっ対に後悔はさせんぞ!!!!!』
 
展望車でボトル片手にひとり祝杯をあげるオーエン。
乗ってきた甥夫妻に『へえ!あんたが~~~!!!』ってものすごく馴れ馴れしいけど、甥夫妻からしたら『誰だこの人…』ってなってる気がしますw
話を聞いたオーエンが瓶を支えに横に崩れ落ちるのも好き。だだだだだって困る…。
婦人の大捜索はそれぞれの跳躍力がわかる瞬間でした。真ん中で背中合わせで落ち込むオーエンとオリバー。ボトルを引っくり返しても何も出てきません、水の泡。
 
怒りのリリーも特別室Aへ。
『フラフラする…』そんなところにマックスまで登場します。
それまでの騒動を帳消しにするような登場だけでもはや笑える。
聖書を持って必死にアピールするもマックスの新作にあっさり敗れる三銃士。切ない。
 
ブルースに対するリリーの『あんたは黙っててーーー』が好き。
バベットにちらつく『マグダラのマリアの受難』。
あの被り物してるオーエンの横顔が絶品だしオスカーの派手さがすごい。どこのカラフ。
バベットとマグダラのマリアを行き来するリリーの歌が本当にすごかった。
あと、お盆持って踊ってるメンバーが、なるべくお盆を水平に持ってるメンバーとぶんぶん振り回してるメンバーとで結構違っておもしろかったです。
 
一方その頃の展望車。
酔っ払って寝てる朝美さんの舞台写真ださない?????あんな美しいひといる?????
一般人が電車でそれやったら大事故。
この場面の三銃士の舞台写真ほしい~今からでも出してほしい(無理です)。
この場面のオーエンのネクタイが緩んでるのもオーエンが生きてる…って思いながら観てました。
 
『黄昏ゆく三銃士に想いを馳せていたんです…』
 
最期を迎える前()に今まで集めた本やレコード、借金の請求書までオーエンとオリバーに託そうとするオスカー。
この量がいつもすごい量でw、それが伝わってくるお芝居すごいなあって思ってました。たぶん舞台の基礎中の基礎なんだろうけどすごいなって…。
 
クレイジーオスカー!って石を投げられる芝居するオスカーが可愛い。
『オスカージャフィの幕切れに涙は似合わん!オーエン笑え!!!』って言われて泣き笑いみたいになるオーエン。
 
『ないない。俺たちより長生きする』と言いつつも、突如響き渡った銃声に駆けつけるオーエンとオリバー。
そこには婦人に撃たれたというオスカーが。
オリバーが医者を呼びに行く間に『牧師呼びましょうか!?』とか『ア、ア、アイ、アイスクリーム買ってきましょうか!?』とかちゃんと動揺してるオーエンが愛しい。
『ボス、死んだか!?』そして速攻帰ろうとするジョンソン先生お願い待って。
オスカーが椅子からずり落ちていくのをオーエンが支えてるんだけど、どんどん望海さんのずり落ち方がエスカレートしていってて(笑)、支えてる朝美さんもかなり必死だったように思うw
わたしが最後に見た日は、オスカーのずり落ち方を再現してるときに素で頭ぶつけて痛てって言ってたように見えましたw 楽しかった~。ジョンソン先生の間とかがまた絶妙で…。
 
ジョンソン先生を命の恩人と言い、医者の1日の上演を約束し、そして芝居の練習に誘うオスカー。
『クサイ芝居するなよ~???』『イエッサーーー!!!!!』
オスカーのこういうところに乗っかれるあたりがほんと三銃士。いい仲間…。
オーエンの『リリィですよお~~~(泣き声っぽく)』がおもしろすぎる。
そしてファントムを観た方はきっと全員『見覚えのある構図だ…』と思ったと思う。
同じトップコンビで、前回あんなに泣いた構図なのに、こんなに笑える場面になることがあるだろうか。
ジョンソン先生の演技にグッジョブ!!!やるオーエンが可愛い。
契約書にサインするリリーの机になるオリバーも、ペンをサッ!と受け取るオーエンも本当にいい仲間…。
 
言い合いからの、抱きしめあうオスカーとリリー。
この横でボス~~~!!!って言いながらものすごく喜んでるオーエンとオリバー本当にいい仲間(何度目)
オスカーがぶん投げた契約書を拾って下車するオーエンが本当に愛しい。
ついにグランドセントラルステーションに到着です。
 
ラストは真っ白のお衣装で結婚式!
上手から走ってきて帽子から花びらを散らすオーエンとオリバー本当にいい仲間…何度でも言う…!!!
このお衣装、着ている時間がとっても短かったんだけど、みんな本当に素敵でした。
 
フィナーレは、縣くんのソロで幕開き。
男役がザッ!って勢揃いする瞬間に、本当にテンションが上がります。
ポケットに手をかけながらのタップダンスで登場、あまりにもかっこよかった。
朝美さんは、今回は本編でもいろいろな表情の見られるお役でしたが、フィナーレの笑顔もやっぱり大好きです。娘役さんと組むときの優しい笑顔も大好き。
望海さんと真彩さんのデュエットダンスも美しく、大技もすごかったです。
フィナーレに対して語彙がなさすぎる…。テンション上がってかっこいい!素敵!!!って夢中になっている間に終わってしまう…。
 
オーエンとオリバーは、それぞれ下手、上手から走ってきて、手を真ん中で合わせてから手前まで出てきて、真那さん、朝美さんの順でご挨拶。笑顔で走ってきた2人が真ん中で会うのがとっても好きでした。
朝美さんと真那さんの並びは、『義経妖狐夢幻桜』でのヨシツネとベンケイコンビの印象が強いのですが、そのときとは全く違うコンビをこれまた魅力的に見せてくれたなあと思います。どちらのコンビも大好きです。
挨拶後、朝美さんが戻られるときに下手側の出演者に剣を指す振り(フェンシング風?)をされていて、皆さんとっても楽しそうに斬られる(?)風にしていたのを何回か見られたのも楽しかったです。
 
最後、舞台に向かってオスカー(望海さん)の『諸君!!!!!』が響き渡るのも大好きでした。テーマ曲が好きすぎる…。
マイラスト乗車日、諸君!のあと前後2列になるところで(前後が入れ替わる)、朝美さんが望海さんに、本当にいい笑顔でヴェロニクのカンカンを少しやっていて、幸せすぎて泣きそうでした…。
 
楽しすぎて、本当にあっという間だったなあと改めて感じています。1公演1公演もあっという間だったし、公演期間もあっという間でした。
20世紀号に想いを馳せている間に大劇場の配役が出て、時は進んでいるんだなあと思います。
 
感想まとめとか、もう少し振り返りたいな…!
 
 
 

 

20世紀号に乗ってどこまでも

雪組公演『20世紀号に乗って』に乗車してきました。
千秋楽から少し時が経ってしまいましたが、本当に素晴らしい公演でした…!!!
楽しみ!という気持ちだけで劇場に向かえて、楽しかった!!!って帰ってこられる公演、最高です。意外とない現実…。

楽しかった汽車での旅の記憶を書き記しておきたいと思います。記しておかないと私の記憶は平気で『すごい公演だった』だけになるので/(^o^)\
朝美絢さん(オーエン・オマリー役)スターアングルで固定だったので記憶の偏りがすごいですが、そして曖昧な部分も多々ありますが、しゅっしゅっぽっぽっ!しゅっぱーーーつ!!!!!


ポーターたちのタップダンスで幕開き。旅行鞄を使ってのダンスが素敵でこの時点でわくわく。

下手客席から登場するオーエンとオリバー。オープニングと打って変わって、哀愁漂う雰囲気。
舞台に上がるとアルカポネ(風の男?笑)とぶつかりそうになり『すみません!』と謝るも、すごい顔だな…みたいに見てたオーエン。
ちなみに上手側通路近くに座ったときは、通路登場で役者たちが『オスカーはどこ!?』『オスカー見なかった!?』『(通路側にいた男性客に対して)オスカー!!!…違った、すみません!』みたいなお芝居をされていて楽しかったです。

車掌がセンターで、キラキラしたテーマ曲へ。ここまでの哀愁との差がすごい。
『準備はオッケー、シカゴにグッバイ!』のオーエンがとてもかっこよくて、重ねて千秋楽付近で観劇したときは切符を口にくわえていて男前すぎました。オーエンかっこいい…。

列車に乗り込んで、特別室Aに乗車すべく正当な乗客追い出そうとする場面で、オーエンもオリバーもガラ悪く『車掌を呼びたまえ!』とか言ってたんだけど、わりと通常運転っぽいオーエンに対して、オリバーはオーエンとふたりになった瞬間に胃の辺りを押さえてて、オリバー苦労人…!
追い出すとき、オーエンが『10数えますよーーー』って言って、3まで数えるのが常のところ、2まで行った日があったんだけど、ちゃんと次の場面で1!って叫んでいたのが、オーエンが生きてる…って思いました。
あとここの列車が動き始めた動きが好き。
『飲まないでやってられるか!!!』この場面に限らずだけど、オーエンがお酒あおった後に口元拭う仕草してたのがものすごく男役でときめきました。

そして満を持してオスカーの登場。
『殺す気かーーーーー!!!!!』幻聴(オリバー)でも幻覚(オーエン)でもない。
吹っ飛ぶ帽子。乗客の腹筋を殺す気か。
着地!みたいな登場のポーズに拍手できたの、最高に楽しかった。
そしていきなり叫ぶ叫ぶ。『何とも輝かしい4連敗じゃないか!!!』
ボスは立ち上がる~~~の左足伸ばして右膝立ててサッってしゃがむポーズが最高に好き。

オーエン汗だくのまま過去回想へ。
下手からリリー登場。どんなお衣装って思ったけどちゃんと仕掛けがあった。
あと、ここでちゃんとマックスが登場してて、仕事できないぶりを発揮してオスカーに怒られてます。
ヴェロニクの演目説明に対するオーエンの『すげえ話だな』が好きです。
イメルダのお歌にコブシを効かせるオーエンと遠い目のボス。
オーエンの『スタンバイ』がとてもいい声なんだけど、リリーの『スタンバイ』だけでなぜかおもしろい。
『あんたが音痴なのーーーーーっっっっっ!!!!!』で後ろで同じポーズしてさらにガッツポーズまでしてるオスカー。
『劇場での人生を君に授けよう』はバルカンの賭けに乗りたくなる気がした。

覚醒したリリーの歌声で華やかに始まるヴェロニク。フランスから離れられない雪組
上手にはけていくときにオスカーを引きずっていくオーエンと、引きずられながらも気持ちだけどものすごく踊ってるオスカーがとっても可愛かった!
リリーの特大ウインクを目撃した日がありましてあんなん盛大に惚れる。
上手から花束投げに来るオスカーがあまりにも美しくて、あんなにめんどくさいおじさんだったオスカーは何処へ???ってなるやつ。
そしてヴェロニク終わってカンカンガールの真似してるオーエンが本当に可愛くて…!
スーツの裾持ってるだけで可愛いのに、
わりと本気の足上げをしていて(90度くらい笑)、階段上ってきたオスカーに『ボス~~~♡♡♡』ってやるのが本当に可愛くて、大好きです。

舞台は現在の20世紀号、特別室Aへ。
妙ないたずらをする輩がおりまして~で『この20世紀号に!?』って言いながらオスカーに抱きつくオーエン(なおものすごい塩対応のボス
そして車掌の1日を売り込むフラナガンさん。しゅっぱーつ!!!みたいな雑な対応でフラナガンさんを追い払うオーエンたち。雑。

イングルウッドが目前に迫り、いよいよ救いの天使が。
オリバーになりきったオスカーと、それを受けて『(俺が)リリー???』ってつぶやいてクネクネしながらブリブリの小芝居するオーエンが可愛かった。ほんといい仲間たちだよ三銃士…

オタクの心の声を代弁するtogether。リリー登場です。
『フランスを救いし乙女を探しておりまして、名前はヴェロニク・ラル!』で特別室Bに乱入するオーエン。このテンション、オスカーと相性がいいわけだなと感じる。
オリバーは『久しぶり、リリー』みたいな感じで、このふたりほんと最高。
『三銃士揃って乗ってるんじゃないでしょうね』『うん!』っていうところで、ずっと三銃士名乗ってたんだなあと。
あと『ボスは偉大だぞ?』って言うオーエンがすごく好き。
オーエンとブルースがいつも上手でちょこちょこ戦ってましたが、かめはめ波で戦う朝美さんを今後どこでも見られる気がしません(フェンシング風とかもあった)。

neverの『絶対ありえないわ!!!!!』っていうリリーの歌声の力強さが本当に気持ちよかった。オーエンたちは吹っ飛んでた。

再び過去へ。
暗転してる特別室Aで煙草に火をつけてるオスカーが本当にかっこよくて、花束を持ってきたときもそうだったんだけど、オスカーの随所に散りばめられてる、ちゃんと歳を重ねた男性としての魅力がすごい。望海さんの為せる技なんだろうなあ。

展望車にて騒ぎの最中、カウンターで飲んでるオーエンとオリバー。
悔い改めよソングの婦人可愛かった〜〜〜。

何度目かも分からないクビになったオリバーが展望車にやってきて、オスカーに『止まれ!!!』って言われてオリバーのみならず先に展望車にいたオーエンまで動きが止まるのがおもしろかった。
ステッカーを見て作品を思いつくオスカー。
こうなったオスカーが止まらないのをおそらくオーエンとオリバーは心得ている。ほんといい仲間…。
『ボス、この汽車走ってんですよ!』っていうガラの悪い朝美さん(役名で呼んで)がたまらなく好き。
マイ初乗車日が聖書が落ちちゃってて、オーエンが拾ってフォローしてたので、そういう演出なのかと思ってたけど全然違った(笑)
三銃士の慄き方がそれぞれ全力でものすごくおもしろかったです。
『ボスには不思議な魅力がある、才能も。だが1番の理由は、給料の未払いだ』ボスは偉大だって言いながらこの言いよう。でもオスカーのこと大好きなの伝わってくるので最高です。

そこに聖書を探して婦人がやってきます。
オスカーは脚本を書きに、オリバーは契約書を作りに行き、プレスリリース作成のため展望車に残るオーエンと婦人。
このとき、オーエンが婦人を椅子までエスコートしてあげたり、優しい笑顔で会話したりしてるのがすごく好きでした。オーエンちゃんとしてるひと。
展望車は暗転しますが、オーエンのプレスリリースを考え込む背中、ペンを持って頭をかいたり、グラスに手を伸ばしたり、丸めた紙を放り投げたり、全部の所作が大好きでした。朝美さんのお芝居が本当に好き。

その頃の特別室AとB。
ふたりの自画自賛ソング。笑う。
そして特別室Bに乗り込むオスカー。
『何もかもGreat!』の後に『気は済んだ?』って突然落ち着きを見せるオスカーほんと…。

その頃の展望車。オーエンが放り投げた紙が重要な役目を果たしている。
『残念ながら私はドストエフスキーでもフィッツジェラルドでもありません、ただプレスリリース(芝居がかった言い方)を書いているだけでして、まあ広告みたいなもんですわ』
オーエンの『奥様の会社?』のお声が、優しくて、でも艶があって、最高に好きな台詞です。
もらった栄養剤をギャグ漫画かのごとく吹き出すオーエン。朝美さんの芝居が好きすぎる。
ここで変な動きするオーエン(『栄養剤で元気が出てきました!!!』みたいな感じ)と、そこにやってきたオリバーの『…何か飲んだか?』がほんと最高のコンビ。
マイラスト乗車日は、オーエンが『きたーーーーー!!!!!』って叫んで、そのあと三銃士でも『きたーーーーー!!!!!』って叫んでたw

『君は場末のクラブでピアノ弾きだ!!!!!』
『あんったはその前でっ、野垂れ死によ!!!!!!!』(ガッシャーン!!!!!)
が爽快すぎる。

特別室Aに戻るオスカー。
オリバーに詰め寄るところで、『ボスーーーーー!!!』って割って入れるオーエンの場の回し方がさすが。
ここの三銃士の喜び方が本当に楽しそう(いや本人たちは切実なんだろうけどw)で好きだった。オーエン1人で回っちゃってるしw
『ご婦人』をお連れします、というところで1幕終わり。

ラストの全員集合にオーエンとオリバーがいなかったのはちょっと寂しかったですが、本当に楽しくて、ここまでの体感15分くらいでした。
マックスの名前が入った飛行機が飛んでて、2幕に繋がってます。

1幕だけでここまで来てしまった…!2幕の感想も改めて書いていきたいと思います。




桜と共に在る

だいぶ時が経ってしまいましたが、『義経妖狐夢幻桜』を観劇してきました。まだまだ義経の世界に浸っていたい。

1回のみの観劇だったので、セリフの意味を考えたり、場面をかみ砕いたり、というところまでは至っていませんが、いち朝美絢さんのファンとしての感想です。あまり内容はない。


まず、花のみちにポスターがいっぱい貼ってある時点で泣く。かつ、そこに咲く桜がとても綺麗で、この作品に合わせて咲いてくれたかのような錯覚に陥った。神様ありがとう。

朝美絢さんの開演アナウンスにも泣きそうになりながら、幕が開き、少しセリフがあってからパッと照明が明るくなって(そこで思いっきり拍手できて嬉しかった)、そのときの色彩が本当に鮮やかで、印象に残るオープニングだった。

桜の美しさ、彷徨い、ヨシツネの優しさ、シズカは亡くなっていると知ったときの絶望、そして希望、不審な村、見えないヨリトモ、近づいてくるヤスヒラ、ベンケイの想い、ツネの願い。

殺陣は短いながら迫力があって、ヨシツネの物理的な強さがあの殺陣に詰め込まれてたなあと。3人まとめて倒すところは、ナウオンで話していたのはこれか!ととても興奮した(笑)
フィナーレがあるのも嬉しかったーーーーーー。デュエットダンスだけでなく、後半の群舞にもちゃんとセンターでいてくれたのが嬉しかった…!そしてデュエットダンスの振り付けが最高でした…ね。ヨシツネがツネに寄り添う。

朝美絢さんは本当に出ずっぱりで、ずっとセンターにいて。幸せでした。
前回演じていたサン=ジュストとは全く違う、迷い葛藤するヨシツネのお芝居の細かさやセリフの聞きやすさはもちろん、ますます力強さを増した歌の声量が本当にすごくて、バウを越えていくんじゃないかと感じた。
真ん中に立っていることがとても似合っていて、期待しかなくて、そしてそれ以上に応えてくれる。
ラスト、『常なき世界に常なる愛を』と歌い上げる力強さと笑顔が、主演であること、それに応えていること、が詰まっている気がして印象的です。


史実をベースにしつつもカタカナ名、そこにロックや兄弟間の確執、狐、不思議な村など、わりと設定がもりもりという印象だったけれど、わたしはストーリーにも入りやすかった。さまざまな要素がちゃんと活かされていたように思う。個人的にはだけど、ツネとシズカのエピソードだけが、セリフが説明調に感じてあまり入り込めなかったかなあ。
よく考えると気になる点はあるけれど(誰が誰に見えて見えないとか)、余白として楽しめる程度な気もする。朝美絢さんを筆頭に、演者が丁寧に演じてるのが伝わってきたので、10日間で進化するだろうから、もっと見てみたかったな。

ヨリトモファミリーは愉快だったし(ナウオンの影響はあるけど野々花ひまりさんのマサコがとても似合ってた)、ベンケイは最高で、エイサイの胡散臭さが素晴らしくて大拍手だった。
個人的には対ヨリトモの構図より対エイサイの構図の方が印象に残っているので、そこが演出家の意図と合っているのかは少し気になる。
ヨリトモは、敵というよりはヨシツネとお互いのことを尊重しあっているように見えて(大事に思うからこそ、というか)、兄弟が愛しくなった。一騎打ちは熱かった。
真那春人さんのベンケイも本当に本当に素晴らしくて!裏切られ追われ果てを求めて彷徨っている、そんなヨシツネを絶対に裏切らないだろうという安心感がお芝居から伝わってくるのがすごいなあと。ご本人の人柄もあるのかなあ。

雪組に組替えになったからには和物か、と、組替えの発表があってからぼんやりとは思っていて、個人的には、その和物が今回のような和物でよかったなあと思う。

主演なだけで嬉しいのに、真ん中にいる嬉しさや期待をどんどん越えていく2時間半で、本当に素晴らしかった。やっぱり朝美絢さんの丁寧なお芝居が大好き。

わたしが朝美絢さんを好きになってからの浅い日々のなかでも、歌の迫力、力強さがどんどん増していたり、お芝居に磨きがかかっていたり、そういうのが強く伝わってきて、今回は背中で語るような場面もあり、ああ朝美絢さんを好きになってよかったなあって思ってます。初単独主演、本当に本当におめでとうございます。
また真ん中に立っているのを見られるように応援していきたいです。

まだバウに浸っている間に凱旋門の配役が発表され、時が進んでいるのを感じました。
次に会う朝美絢さんがどんな朝美絢さんなのか、また楽しみしかありません!




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ひかりふる路 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』が千秋楽を迎えてしまった。配役が発表になって、サン=ジュストを調べた日が懐かしい。


もともと私は朝美絢さんが好きで、雪組生として初の大劇場公演に少し緊張しながら自分の初日を迎えた。

尊敬の想いを湛える、美しい青年。サン=ジュスト素晴らしいハマり役で、とても嬉しかった。大好きなお役になりました。


冒頭、サン=ジュストの『国王であることこそが罪なのだ』という力強い歌い出しに驚いて。サン=ジュストの演説が持った力が伝わってくる。一気に物語に惹き込まれた。
そもそも、幕が開いて1番最初に歌い始めるのが朝美絢さんだった瞬間に驚いた。すごい。

そして、お芝居の細かさ。目線や表情でそのときの感情が見えるお芝居がとても好きで
すごかったのは、サン=ジュストのマクシムに対しての笑顔と、マクシムやその理想を否定するものに対しての冷たい瞳の差。マクシムへの笑顔はどんどん輝きを増して、マクシムの理想を阻むものへの瞳はどんどん鋭さを増す。

恐怖政治の場面だと、『探せ フランスの敵を』の目線は敵を強く見据えていて、『あのひとが 我ら導く』の目線は期待に満ちている。そしてひとりパートを外れて『あのひとが』と歌うところが本当に鳥肌だった…。(ところで『あなたが』と聞こえた日があった(ような気がしている)のは単に私の記憶違いなのか…)
この場面に至る少し前、『我々市民には まだ あなたがいる』とマクシムに駆け寄る瞳は揺るぎなくまっすぐ。このあとに銀橋で膝をついて讃えるのと、最後の議会で膝から崩れ落ちるのと、目線の先にいるのは同じマクシムなのに。

ダントンたちを処刑する場面では、『やれ!』という処刑の合図、そしてやってしまった/やったという表情からの満ち足りた笑顔、なのに『ダントンたちの処刑は滞りなく終了いたしました』と嬉々として報告したらマクシムの反応が薄くて、不安そうな表情になったりとか。

冒頭、ロベスピエールが『ひかりふる路』を歌いきったあとの『彼こそ 革命そのものだ!』というセリフは、暗転しながらで表情は見えないのに、この一言の響きでもサン=ジュストが嬉しそうなのが伝わってくる気がして大好きだった。

言い出したらきりがないけれど、全ての場面でサン=ジュストが生きていて。

冒頭のジャコバンクラブでマクシムを追いかける所作も、恐怖政治を止めようとマクシムに語るマリー=アンヌを見る瞳も、帰ってきたダントンに対する舌打ちも、最後の議会で不安そうなマクシムに声をかけている笑顔も、死を望んだマクシムを見つめる呆然とした表情も(そのあと膝から崩れ落ちるのも)、これ以外にも本当にたくさん、語り尽くせないほどに語りたい場面がある。

今回、朝美絢さんはこのサン=ジュストを演じる力のあるひとだと改めて見せつけられて、丁寧なお芝居も力強い歌も公演を重ねるごとに迫力が増すのが分かって。東京で開幕してから約1ヶ月半、サン=ジュストと共に生きることができて最高に楽しかったです。

ひかりふる路』は終わってしまったけれど、この作品に、サン=ジュストに、出会えてよかった。約3ヶ月の公演、本当にお疲れさまでした。
次はどんな朝美絢さんになっているのか、今から楽しみしかありません。